日本橋三越本店(中央区日本橋室町1)で8月7日、華道家・假屋崎省吾さんの華道歴30周年を記念する展示「假屋崎省吾の世界展」が始まる。
いけ花にとどまらず、自らがデザインした着物やガラス花器も展示する
假屋崎さんが「過去、現在、そして未来につながる集大成」と位置付ける同展。豪華絢爛(けんらん)ないけ花にとどまらず、自らがデザインした着物やガラス花器も展示。三越に保管されている歴代歌舞伎役者の衣装とのコラボ作品も。
エントランス付近には、華道歴30年と人生54年を振り返る写真約190点を掲げるなど、美を探究し続けた假屋崎さんの世界観をさまざまな形で表現する。
父が本館1階中央ホールの「天女の像」設置に携わり、妹が同店への勤務経験があるなど、日本橋三越本店は、假屋崎さんにとって縁の深い場所でもある。同店での30周年記念展示にあたり、「常に最先端を突っ走ってきた。伝統を大事にしながら、それでいて停滞してはならぬとアンテナを張り、いけ花をさまざまな分野と共演させ、先駆者としてやってきた」と振り返る。
開期中は、トークショーやデモンストレーション、サイン会を開催。10日、17日、18日を除き、假屋崎さん自ら来場者を出迎える。「展覧会全体が一つのテーマパークのような空間。夏休みに遊園地へ来たような気持ちで楽しんでもらい、皆さんに花のパワー、私のエネルギーをお届けしたい」とも。
開催時間は10時~18時30分(最終日は17時30分まで)。入場料は、一般・大学生=800円、中・高校生=600円、小学生以下無料。今月19日まで。