日本橋でウォレス・ティン追悼展「ある好色一代男の死。」

WALASSE TING:LET'S TRY  IT WITH FLOWERS,1985,240x380mm,9/2x15in.,acrylic on rice paper
(c)The Estate of Walasse Ting

WALASSE TING:LET'S TRY  IT WITH FLOWERS,1985,240x380mm,9/2x15in.,acrylic on rice paper (c)The Estate of Walasse Ting

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 日本橋の画廊「ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート」(中央区日本橋3、TEL 03-3275-1008)で9月10日、今年5月に亡くなった中国系アメリカ人アーティスト、ウォレス・ティンさんの追悼展「ある好色一代男の死。」が始まった。

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 1929年に上海で生まれたティンさんは、香港、パリ、ニューヨーク、オランダに居を移しながら、新世代のアーティストとともにモダンアートを生み出した画家の1人。明るい蛍光色の大胆な色彩表現と19世紀の官能美が合体した独特のスタイルが特徴で、欧米でも人気が高い。絵画と食事、女性をこよなく愛し、波乱万丈な人生を送ったことでも知られ、自身を女性たちの周りを飛び回る「バタフライ・ギャングスター」と称した、まさに「好色一代男」。

 生前からティンさんに注目してきた同ギャラリー。今回の追悼展では、ティンさんが好んで描いた女性、花、鳥がモチーフとなった作品や、ティンさんが書いた詩にモダンアートのアーティスト28人のイラストが添えられたイラスト・ブック「1 cent Life」など計11点を展示する。

 「鮮やかで生命力あふれる色を使って描かれるモチーフは、生きとし生けるものへの美の賛歌。エロティックな色彩と大胆な構図によって生み出される官能的な作品は彼の人生そのものと言える。ぜひその生きざまを感じてもらいたい」と同社担当者。

 営業時間は11時~19時(土曜は17時まで)。日曜・祝日定休。入場無料。10月9日まで。

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