オンワード樫山(中央区日本橋3)が、土に埋めるとバクテリアに分解されて大地に返り、土中に有害物質を残さない「バイオテックスーツ」を世界で初めて商品化し、6月2日より日本橋三越本店と伊勢丹新宿店で販売を開始する。
昨年12月に開催された環境展示会「エコプロダクツ2009」にブース出展した」同社は、その展示品の一つとして、土に埋めることで水と二酸化炭素(CO2)に分解されるスーツを参考出品。マスコミや来場者からの反響が大きかったことから、商品化を決めた。
同商品は、外見や耐久性は通常のスーツと変わらないが、自然界に存在するバクテリアに分解されて土に返る「生分解スーツ」。不要となった際、土に埋めるとほぼ1年でバクテリアの酵素により水とCO2に分解される。また、人間の健康を害する物質と定義されている重金属類、発ガン性物質、アレルギー誘発物質が使用されていないということを国際機関が証明する「エコテックス規格100」を、スーツとして世界で初めて認定取得している。
今年の春夏シーズンは、同社のメンズ主力ブランドである「五大陸」「J.プレス」に採用。同商品の考え方に賛同する三越伊勢丹ホールディングス(中央区)と取り組んで発売する。
同商品のデビューを記念し、購入客にはピュアオーガニックコットンのハンカチ3枚セットを進呈する。