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大伝馬町の「社員食堂Lab.」、クラウドファンディングプロジェクト開始

参加者が一緒に食事を作り、食べ、片付ける「食事会」の様子

参加者が一緒に食事を作り、食べ、片付ける「食事会」の様子

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 日本橋大伝馬町のアートスペース「Creative Hub 131」(中央区日本橋大伝馬町)内で運営する共有キッチン「社員食堂Lab.」が11月、クラウドファンディングプロジェクト(TEL 03-6206-2706)を始めた。

支援者にはクリエーターによる作品やフードコミュニケーションを体験できる企画を用意

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 地上7階、地下1階建てのビル全体に異なるジャンルのクリエーターが集まる同スペース。3階にある社員食堂Lab.は、運営責任者の笠原敬太さんが、海外の日系企業の工場で働き、言葉が通じない中で従業員に思いを伝えることを目的に現地で始めた「社員食堂とトイレをきれいにする」というカイゼン活動がきっかけで生まれたアイデア。「フードコミュニケーション」をコンセプトに、「作る、食べる、片付ける」の役割を分けず、協力し合って「楽しい食卓を作る」場として、入居者だけではなく近隣の在住・在勤者にも開放する。

 2011年にオープンし、3年間自主運営を続けてきた。火曜・水曜・金曜の夜は参加者が一緒に食事を作り、食べ、片付ける「食事会」(参加費500円)、火曜・水曜・木曜の昼は持ち込みのランチ会「mochicomeal」(ドリンク・おにぎり・スープから要1品オーダー)を開く。「ここはあくまで、みんなの社員食堂で、日常的にご飯を食べる場所。どの食事会も、もてなしする側とされる側という区別がなく、自宅の食卓にいるような感覚でフードコミュニケーションを楽しめる」とプロジェクトメンバーの伊藤太一さん。最近は、雑貨や本とフードを販売するイベント「アトリエとキッチンのマルシェ」の開催や、都内各所や海外へも赴く「出張フードコミュニケーション」を展開することも。

 活動規模が拡大する中、今回のクラウドファンディングでは、活動を自己資本だけでの運営から、より多くの人が支える仕組みへの進化を図る。ものづくりに特化したネットワークプラットフォーム「zenmono」を活用することで、資金調達のみならず、ボランティアスタッフの募集も行い、コミュニティーの活性化と、より良い仕組みの実現を目指す。

調達目標額は20万円。支援金は1口500円から。支援者には、リターンとして同キッチンに集うクリエーターによる作品やフードコミュニケーションを体験できる企画などを用意する。

「ものづくりの現場で社員食堂Lab.を運営することが大きな目標」とメンバーの河野良雄さん。「工場の食堂で、従業員や地域住民の方など、さまざまな人たちが食卓を囲む。そこから何かクリエーティブなことが生まれるかもしれない」と夢を描く。

 支援の募集は来年1月24日まで。

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