日本橋人形町の音楽バー「365(サロンゴ)カフェ」(中央区日本橋人形町1、TEL 03-6661-1360)で6月1日、「第1回お江戸日本橋ウクレレ演芸会」が行われた。主催は同店オーナーでウクレレ愛好家でもある桜井修一さん。
出演は1978(昭和53)年結成の老舗R&Bバンド「ウシャコダ」のボーカリスト藤井康一さん、ゲストに「ウクレレ唄うたい」のりか&北川涼。昨年4月29日に亡くなったウクレレ漫談の牧伸二さんへのオマージュとして実施された。
小学生のころ、毎週欠かさず見ていた「大正テレビ寄席」で師匠・牧伸二さんに夢中になり、初めて手にした楽器がウクレレという藤井さん。ウクレレをギターに持ち替えてプロになってからも憧れは変わらず、晩年の牧伸二さんのCDプロデュースも手掛け、「お前は心臓が強いから牧伸三だ」と本人から芸名までもらったという。
演芸会ではR&Bのほか、おなじみの「やんなっちゃった節」も披露し、会場に集まった観客を楽しませた。亡くなる前日の牧さん最後の舞台が寄席の「お江戸日本橋亭」だったこともあり、「追悼演芸会はぜひ日本橋でやりたかった」と藤井さん。「牧伸二という、一世を風靡(ふうび)したウクレレ漫談家がいたことを忘れないでほしい」とも。
ウクレレ演芸会は今後も定期的に開催していくという。第2回は日本橋ライブ音楽祭の一環として7月18日に同店で行われる予定。19時30分開演。入場料は前売り2,800円、当日3,000円(ドリンク別)。