日本橋高島屋で9月26日、「生誕130年、竹久夢二展」が開催される。主催は夢二郷土美術館、朝日新聞社。
夢二の作品を19世紀末のパリで活躍した画家、ロートレックに重ねあわせる。
大正ロマンを代表する詩人画家・竹久夢二の生誕130周年を記念し、夢二郷土美術館のコレクションを中心に、新たな視点から選んだ作品や資料約200点でその芸術と生涯を振り返る。
「夢二式美人」といわれる独特の情感をたたえた美人画のスタイルを確立し、人気作家となった夢二は、雑誌の表紙や広告から、千代紙、便箋、封筒、うちわ、半襟、浴衣など日用品まで幅広くデザインを手掛け、商業美術や出版界でも卓越した存在だった。そんな夢二の姿を、19世紀末のパリで活躍したベル・エポック(良き時代)を象徴する画家、トゥールーズ=ロートレックに重ね、その作風を比較する。共に画壇に属さず、版画やポスターを独立したジャンルにまで高めた2人は、時代の先端を読み取る感性を持っていたともいえる。同展では、夢二とロートレック、また東西のベル・エポックに共通するロマンチシズムに着目し、その対比を通して竹久夢二という作家を見つめ直す。
9月26日には、夢二の3作品「立田姫」「加茂川」「秋のいこい」に描かれた着物と帯をモチーフに制作されたきものショーも開く。
開催時間は10時~19時30分(最終日は17時30分まで)。入場料は、一般=800円、大学・高校生=600円、中学生以下無料。10月6日まで。