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歴史・名所などを詠み込んだ「日本橋かるた」完成-地元小中学生に贈呈

地域の小中学校では「日本橋かるた」を取り入れた授業を行っていくという

地域の小中学校では「日本橋かるた」を取り入れた授業を行っていくという

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 日本橋の歴史、名所・旧跡、文化・偉人などをテーマとした郷土かるた「日本橋かるた」が完成し、12月16日から販売が始まった。日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会が製作した。

絵札は若手浮世絵師がデザイン

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 日本橋の歴史や文化を広め、地域の活性化を目的として製作された同かるた。47の詠み句は、昨年一般公募により4,000句以上の中から選ばれた。絵札は1978(昭和53)年生まれの若手浮世絵師・6代目歌川国政さんが担当。同委員会スタッフが詠み句一つひとつの意味や歴史的背景などを解説し、歌川さんがイメージを膨らませることで、約1カ月半かけて全ての絵札を完成させた。

 魚河岸名物のはんぺんとかつお節や、芳町の三味線と下駄など詠み句の意味をそのまま描いた絵札、うちわや日傘などを手にした美人画の絵札に混じり、人形町生まれの作家・谷崎潤一郎について詠んだ「た」の札に、小説「刺青」の一節になぞらえた女性の脚と女郎グモが描かれるなど、ひねりを利かせたデザインも。同委員会の塚田秀伸さんは「想像以上のクオリティーの高さ」と胸を張る。

 初版は5,000部を用意。各句の解説書と江戸時代の古地図と現在の地図を表裏に印刷したガイドマップを同梱する。箱は職人による手作りで、「日本橋かるた」の題字は東京都知事・石原慎太郎さんによるもの。左利きの石原さんがあえて右手に筆を持ち書き上げたという。

 地域の子どもたちの郷土を愛する気持ちや誇りを育むため、地域内の小中学校の児童生徒約2,000人に無償で提供。24日、区立常盤小学校(中央区日本橋本石町4)で贈呈式が行われ、式終了後には4年生児童が同かるたでの遊びを楽しんだ。「かるたで遊んだ経験自体がない子どもも多い」と塚田さん。「小学生には少し内容が難しいかもしれないが、実際にみんなで遊んでもらうことで価値を感じてほしい」とも。

 価格は3,150円。神田の奥野かるた店(千代田区)とコレド室町地下1階の日本橋案内所(日本橋室町2)で販売する。

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