東京メトロ・人形町駅近くにワインダイニング「レ・フルシェット」（中央区日本橋人形町1、TEL 03-6206－2506）がオープンして1カ月がたった。

「マグロの尾のステーキトマトとオリーブのピューレ」（1,000円、1日限定2食）

　帝国ホテル（千代田区）に同期入社し、約30年間、共に料理人として腕を振るってきた秋山利光さんと伊藤高広さんが独立開業した同店。フランスのレストランで同時期に研修を受けたことや、共にワイン好きだったことをきっかけに意気投合し、「いつか自分たちで小さな店を持ちたい」という長年の夢をかなえた。フランス語で「フォーク」の複数形を意味する店名には、「テーブルにたくさんフォークが並んでほしい」という願いを込めたという。

　店舗面積は20坪で、席数は30席。「日常の延長で気軽にワインを楽しむ店」がコンセプト。白壁の明るい店内にはワインボトルをズラリと並べ、赤白各5種類のグラス（500円～）、さまざまな産地から集めたボトル（2,800円～）を提供する。女性客を意識し、各テーブルにバラの花を飾り、椅子の下には荷物置きを用意した。

　メニューは、「白レバーのムース」（500円）、「マグロの尾のステーキトマトとオリーブのピューレ」（1,000円、1日限定2食）、「本日のカルパッチョ上野原の野菜とゆず風味で」「天使のエビモッツァレラのブリック巻き」（以上950円）、「ポークスペアリブの赤ワイン煮込み」（1,500円）、「フランス産カモ肉のコンフィー 白インゲン豆とチョリソー煮込み」（1,700円）など。客単価は5,000円。

　「高級食材を使わなくてもフランスを中心とした食文化や伝統を伝えることはできる」と伊藤さん。「ホテルよりも、もっとお客さまのそばで、本物のフランスの味を伝えたい」とも。

　営業時間は、ランチ＝11時30分～14時（近日開始）、ディナー＝17時～23時。日曜・祝日定休。