メンタルヘルス関連サービスを提供するピースマインド(中央区八重洲2)は8月10日から、働く女性向けメンタルケアプログラム「ボヌール」の提供を始めた。出勤前の時間を利用した「朝活」を行うのが特徴。
臨床心理士が講師を務め、心理学のエッセンスを取り入れた45分のミニ講座を行う。毎回異なるテーマを設定し、簡単なリラクゼーションや心理学のワークを行うなどして、自分自身の心や体と向き合う時間をもつ。ワーク終了後にはティータイムを設け、お茶を飲みながら、講師や他の参加者と感想を共有する。
想定ターゲットは20代後半~40代前半の働く女性。会場が東京駅に近いこともあり、丸の内・日本橋・銀座など近隣に勤める女性の利用を見込む。
「身体と向き合う」というテーマで実施された「朝活」初回には約15人の女性が参加。臨床心理士の鈴木麻友さんの指導の下、最初に腕、首、肩、頭などをゆっくりとほぐした後、腹式呼吸を練習。自分で違和感を感じる体の部位に手を当て、目を閉じて感覚を研ぎ澄ます「フォーカシング」を体験した。
参加者からは「目を閉じることで自分自身に集中できる。朝からこうした時間が持てるのは貴重」「呼吸に気をつけると無意識に力が入ってしまっている自分が分かる」など、自分を知るきっかけになったという感想が聞かれた。一方で、「何も考えないでというのが難しい。ついつい仕事のことを考えてしまう」「最近は残業が忙しく、目を閉じていると眠くなってしまう」という声もあり、講師からは「最初は仕方がないこと。そうやって疲れている自分に気づくことも大切」というアドバイスも。
鈴木さんは「ポジティブな人を想像すると、誰もが『健康的な肌で、朝からいい声が出ていて、歩く姿も軽やかな人』というイメージが沸いてくるはず。それを先取りして、体と行動を変えてしまうことでポジティブな自分を作り出す方法として朝活が有効」だという。
開催時間は7時30分~8時15分。事前申し込み制で、定員は各回15人(女性限定、先着順)。第2回は8月17日で「ルーツを探る」。8月中はオープン記念として参加費1,500円のみで利用できる。