八重洲の「ホテル龍名館東京」(中央区八重洲1、TEL 03-3271-0971)が9月1日、東京の魅力を発信するポストカードデザインコンテスト「TOKYO POST CARD AWARD 2012」の作品募集を始める。
「TOKYO POST CARD AWARD 2012」 テーマは「あなたが伝えたい東京」
同ホテルの本店である「旅館龍名館本店」(千代田区)は1899(明治32)年に日本橋にあった名倉屋旅館の4代目濱田卯兵衛が、分店として創業した老舗旅館。日本画家の川村曼舟や竹久夢二、作家の幸田文、司馬遼太郎など、多くの芸術家や文化人が滞在し、宿代代わりに置いていったという絵画などの作品を数多く所有する。
「これからもアーティストとともに成長していきたい」と今年6月、アートを通じた新たな価値の創造を目指し、「ART RYUMEIKAN TOKYO」プロジェクトを立ち上げ、その一環として同コンテストを企画した。
テーマは「あなたが伝えたい東京」。ポストカードサイズ(154ミリ×107ミリ)の未発表作品であれば、具象抽象・立体平面は問わない。入賞5作品は、同プロジェクトの推薦アーティストの5作品とともにポストカード化し、ホテル客室やパブリックスペース、ホームページなどで配布予定。大賞入賞者には賞金20万円やスイートルーム宿泊券などの副賞を贈る。
「ポストカードのデザインを募ることで、アーティストや作品を紹介するだけでなく、地域やホテル利用者にも喜んでもらいたい」と担当者の濱田裕章さん。「館内にアーティストの感性を取り込んで、東京のアートの素晴らしさを伝えるお手伝いができれば」とも。
作品の受け付けは11月30日まで。