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八丁堀のビストロ「レトノ」がリニューアル-老舗ワインショップ跡で営業

オーナーシェフの和田倫行さん

オーナーシェフの和田倫行さん

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 八丁堀のワインショップ併設のビストロ「レトノ」(中央区八丁堀2、TEL 03-6228-3138)が10月19日、リニューアルオープンした。

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 オーナーシェフは都内やヨーロッパのレストランで修業し、ホテルの副料理長を務めたこともある和田倫行さん。当初は銀座か表参道での開業を考えていたが、両親が経営する1923(大正12)年創業の老舗ワインショップ「入船屋」が閉店することになったことをきっかけに、2010年4月、同所をワインショップ併設のレストランとして改装し、自らの店として開いた。人気店となったことで手狭になったためリニューアルを決意。ワインを陳列していた1階のショップスペースを無くし、レストランの席数を追加。ワインは25坪ある地下のセラーに貯蔵し、リストを見て購入できるようにした。

 店名は、フランス語で「たる」を意味し、家業とフランス料理の融合を意識した。店内中央にはオープンキッチンを備え、れんがを敷き詰めた壁の棚にはワインボトルを並べる。店舗面積は70平方メートル。席数はカウンターとテーブルを合わせて27席。

 カモや子羊などフレンチならではの食材は、有名店で働いた経歴を生かし個人では取引が難しい業者からも仕入れる。前日から仕込みを始めるという「阿波尾鶏と白レバーのテリーヌ」(980円)をはじめ、「全ての料理に手間と時間を惜しまない」という姿勢から、営業はディナータイムのみでランチ営業は行わない。その他のメニューは、自家製の「スモークサーモン・ホタテ・アボカドのタルタル」(1,200円)や「フランス産ほろほろ鳥もも肉エビ詰めロースト ノイリーの香りのソース」(1,660円)、好みの辛さを選べる「ペンネアラビアータ」(880円)など。毎日焼くパン(250円)はお替わり自由で提供する。

 ワインは全て和田さん自ら試飲して選び、自社で輸入も行う。中には、ワイナリーを訪れ直接仕入れる銘柄も。3,000円台を中心に70種類以上のボトルそろえ、スタッフが好みに応じてアドバイスする。グラスは、スパークリング=680円~、白=650円~、赤・ロゼ=600円~。客単価は6,000円。

 「カジュアルな空間で気軽にワインと合う料理を楽しんでもらいたい」と和田さん。「お客さまが喜ぶ姿をカウンター越しに見ると料理人としてやりがいを感じる」とも。両親が営んだ老舗ワインショップと同じく、「一度きりではなく、繰り返し足を運んでもらえる店」として新たな歴史を刻んでいく。

 営業時間は17時30分~22時。日曜・祝日定休。

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