「リアル桃鉄2010」開催-JR東京駅から4チームがスタート

「宴カード」が出て、ホームで乾杯。

「宴カード」が出て、ホームで乾杯。

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 人気ゲームソフトシリーズ「桃太郎電鉄」をヒントに実際の鉄道を使ったゲームイベント「リアル桃鉄2010」が8月21日、東京駅を中心としたJR東日本の路線を舞台に開催された。

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 JRが発売している在来線乗り放題切符「青春18きっぷ」や「ホリデーパス」を利用し、エリア内の任意の駅からすごろくの要領でさいころを振り、出た目の数だけ駅を移動、カードを引いてその指令に従うイベントをこなしながら、ランダムに選んだ目的地を目指す同ゲーム。最初のチームがゴールする度に全チームのスコアを計算し、新たな目的地が設定される。その際、目的地から遠い下位3チームは次の目的地まで「貧乏神Tシャツ」を着用し、特別ルールに従わなければならない。

 同ゲームを考案したのは、「しーなねこ」こと椎名隆彦さんと「イガラシイッセイ」こと五十嵐一成さん。「ルールを考えて新しい遊びを作り出すのが好き」という2人が、「青春18きっぷを使って何か面白ことができないか」と2004年に考案、当初は2チームだけで実行し、インターネット上で体験レポートを発表した。2006年以降毎年開催しているが、6回目となる今年は椎名さんのブログやツイッターを通じて参加者を募り、北海道から大分まで全国各地から16チーム32人が参加することになった。

 当日は、椎名さんを含む4チームが実際の「桃鉄」と同じく東京駅をスタート地点に選択。朝7時のゲーム開始と同時に一斉にさいころが振られ、各チームは最初の目的地、南武線の尻手駅に向け出発した。

 今回準備したカードは過去最多の延べ288種類。「急行カード」「牛歩カード」などのオリジナルにも登場するカードのほか、現在の県から別の県の好きな駅に移動する「脱藩カード」や尻の写真を撮る「沢尻エリカード」、公用語が次の駅まで英語になる「楽天カード」など、流行や話題になぞらえたユニークなカードもラインアップされ、各プレーヤーは悪戦苦闘しながら引いたカードの指令に従った。

 今回初めてインターネットツールを駆使してリアルタイムに状況が分かる仕組みも整えた。各プレーヤーによるツイッターでの現状報告、グーグルマップ上での戦況確認、ユーストリームでの実況生中継、そのパブリックビューイングの設置など、プレーヤー以外もゲームの状況を楽しむことができた。

 「こういう規模や範囲で遊びをしてリアルタイムに配信するという例がなかったのか、とても注目されて大盛況だった。今後、もっと面白くしていきたい」と椎名さん。「今回はチーム数が倍増したが、主催者の存在感が埋没するくらいどのチームも個性的で予想もしない展開ばかりだった。過去最高の成功」と五十嵐さん。

 優勝は女性同士のペア「ゆらぎ肌」チーム。最下位になった「U51」チームは、罰ゲームとしてキングボンビーのメークを体験するという。

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