日本橋三越本店(中央区日本橋1)本館1階中央ホールで8月8日、「天女の前でまごころ挙式」が執り行われた。主催は三越と「ブライディール」などブライダルプロデュース事業を手掛ける「みんなのウェディング」(築地1)。
この日、式を挙げたのは都内在住の会社員・福島和也さんと岡理絵さん。ブライダルフェア「夏の!日本橋三越まごころウェディング」の一環として一般公募し、面接で祖母、母と3世代にわたって三越に通い、強い思い入れを語った理絵さんが選ばれた。
三越のシンボルともいえる「天女(まごころ)像」は55年前、三越創立50年記念事業として制作された。高さ11メートル、総重量6750キロ。鉄骨基礎の木彫り彫刻としては国内最大級で、三越のおもてなしの精神「まごころ」を表しているという。式は来店客や三越従業員に温かく見守られる中、人前結婚式として執り行われた。
「式のテーマは、人と人をつなぎ、思いを伝える『手紙』。結婚する2人の写真約3000枚を使い、切手に見立てたモザイクボードを設置。お互いへの愛を手紙にしたため、読み上げてもらうことで誓いに代えた」と企画した三越の杉山啓之さん。「今回、パイプオルガンの生演奏をしてくれたオルガニストが2003年12月24日、ここで初めて挙式した。運命やご縁は、見えないところで全部つながっている」とも。