東京駅丸の内駅舎近くの「東京ビルTOKIAガレリア」などで12月17日、光と音のシンフォニー「ライティングオブジェ2015」が始まった。
2006年に「地球環境と子どもたちの未来に向けた平和のメッセージを伝える光のアートイベント」として、日比野克彦さんや石井竜也さんなど11人のアーティストやボランティアによって手作りで始められた同イベント。10回目を迎える今回はデザイナーの山本寛斎さんや登山家の田部井淳子さんなど、さまざまな分野で活躍する170人が参加し、それぞれの思いを込めた「光の作品」を展示する大型アートイベントへと成長した。
2011年以降は「震災復興支援」をテーマに、薄れがちな支援意識を刺激するように首都圏や被災地で積極的な活動を継続。出展された「光の作品」はアーティストから寄贈された「アーティストグッズ」と共にチャリティーオークションで販売し、これまでに約1,500万円を売り上げ、収益金は被災地の復興支援と地球環境や子どもたちの未来への支援活動団体に寄付してきた。
初回からアーティストとして参加している石井竜也さんは「毎年作品を創り出すのは大変だが、続けてアート作品が生み出せるからアーティストといえる」と話す。「被災地支援も同じで継続して行うことに意味がある。何よりも現地に行くのが一番の応援になる」とも。今回はコンサート用に作った球体のオブジェをベースに大型の作品を展示している。
主催者の仁木洋子さんは「多くの方々の支援のおかげで10年間続けてきた。金品だけでなくボランティアスタッフとして、それぞれできる範囲の中でお手伝いいただきイベントを通じてできた縁は本当にありがたい。毎日会場にいるので気軽に声を掛けてほしい」と話す。会場には仁木さんの「弟分」という熊本県の人気キャラクター「くまもん」も応援に駆け付け会場を沸かせた。
期間中は作品展示のほか、「光の箱」を作るワークショップ(19日・20日)や「くまもんのクリスマスイベント」(23日)、「ライティングオブジェ・チャリティコンサート」(26日)などのイベントを予定(全て入場無料)。
展示時間は9時~22時。今月27日まで。