JR東京駅丸の内南口の商業施設「KITTE(キッテ)」(千代田区丸の内2)1階アトリウムで3月10日、防災知識を模試方式で啓発する「全国統一防災模試」の参加型体験イベントが行われた。主催はヤフー・ジャパン。
「全国統一防災模試」はスマートフォン用アプリ「Yahoo! JAPAN」内で、3月31日までの期間限定で行っている防災啓発活動。東北大学災害科学国際研究所佐藤翔輔准教授監修のもと、「発災」「避難」「避難所」「生活再建」のフェーズに合わせた設問で構成されている。タップやコンパス機能などスマートフォンの特性を生かしたインタラクティブな問題も用意しており、体験を通じて防災知識が学べる。
試験は100点満点で正解した問題の傾向から、防災に必要な5つの能力(「防御力」「行動力」「協働力」「知識力」「判断力」)をチャートとして表示し、能力の特性から「防災優等生」「防災の番人」などのタイプ(全33タイプ)を診断する。点数や診断結果は、SNSでシェアすることができる。同社サイトによると、3月16日現在、約62万人が受験しているという。
同社プロジェクトディレクターの山下徹さんは「県別にみると東日本大震災被災地の岩手、宮城、福島の3県の受験率が高い。いざという時に、日ごろの努力がものを言う。受験料は無料。スマートフォンで手軽に受験できるのでぜひチャレンジしてほしい」と参加を呼び掛ける。
会場には試験場を模した教室風のステージを設け、当日は落語家の川柳つくしさんが幅広い年齢層に向けて災害に対する心構えや有事の際に役立つ知識を伝える「防災落語」を披露した。希望者による「全国統一防災模試」も行い、参加者は25の設問に挑戦していた。