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日本橋大伝馬町の「べったらスタンド」閉所 利用契約終了で2年の活動に幕

「2年間の活動の中で『始まりの場』としての役割は果たせたのではないか」と運営担当の熊谷賢輔さん

「2年間の活動の中で『始まりの場』としての役割は果たせたのではないか」と運営担当の熊谷賢輔さん

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 日本橋大伝馬町・恵比寿通り「寶田恵比寿神社」隣にあるイベントスペース「BETTARA STAND 日本橋」が3月31日、閉所する。

2016年12月のオープン以来、400回以上のイベントを行ってきた

 2016年12月のオープン以来、地元新旧住民の交流の場として、約2年間の活動の中で400回以上のイベントを行ってきた同施設。

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 コンテナを再利用した手作り感あふれる同施設は、半屋外ながら、調理機材、照明機器、暖房機材をそろえたイベントスペースとして日本橋内外のアーティストや団体、スタートアップ企業などにワークショップやイベントの場を提供し、多くのファンを集めてきた。

 常連利用団体の一つ「日本橋パパの会」メンバーの眞鍋裕亮さんは「べったらスタンドはオープン当初から通っており、今や足を運べばパパ仲間が集まっている『部室』のような存在。パパ会のイベントでも活用させていただきき、今後も夏に向けてファミリー向けイベントのアイデアを膨らませていただけに、無くなるのはとても残念」」と話す。

 同スペースを運営する「YADOKARI」の熊谷賢輔さんは「これまで行ってきたワークショップやイベントはキュレーションメディアのリアル版のようなもの。ジャンルは多岐にわたり、8割が初めての客で、テーマに興味を持った人が関東一円をはじめ日本全国から日本橋にやってきた」と振り返る。

 「利用者は、アウトプットしたいが集客や場作りのハードルが高く、踏み切れなかったルーキーの方が多かった。利用者にリスクの少ない使用条件で、自治体や大きな会社のサポート無しでもスタッフが地道にチケットを手売りするなどして運営してきた。『始まりの場』『きっかけの場』としての役割は果たせたのではないか。やっていたことは未来的でルーキーの背中を押しながら、利用者同士の紹介で人のつながりの渦がうねりとなって日本橋内外のキーマンとのネットワークが広がった」とも。

「YADOKARI」では5月上旬、横浜の京急電鉄・日ノ出町高架下に「高架下タイニーハウスホステル」を開設する予定という。熊谷さんは「お酒好きには魅力的な『野毛』の近く、京急日ノ出町のガード下。次の場所でも地元コミュニティーのプラットホームとして、お役に立てれば」と話す。

 「BETTARA STAND 日本橋」で「YADOKARI」主催によるイベントは今後、3月28日に「朝読会」、同30日に「BETTARA発芽食堂」、同31日に「春の古生物見聞会」と続く。

 同施設は4月14日、「日本橋日本酒利き歩き」を最終イベントに、同15日以降解体し、移設する予定という。