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気仙沼の水産品加工「斉吉商店」、日本橋三越に進出 工場再開後、販路開拓で

「金のさんまは郷土料理。海の恵みを丁寧においしく食べる先人の知恵を商品にした」と斉藤吉太郎さん

「金のさんまは郷土料理。海の恵みを丁寧においしく食べる先人の知恵を商品にした」と斉藤吉太郎さん

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 日本橋三越本店の地下食品売り場に7月11日、気仙沼の加工食品店「斉吉商店」が出店した。

継ぎ足しの「返したれ」で骨ごと軟らかくなるまで炊いて仕上げた「金のさんま」

 1921(大正10)年に食料品店として創業した同店。昭和に入り回船問屋の事業を進める中、海産物を中心とした加工食品業として営業を続けてきた。特に同店の「金のさんま」は母から子、孫の世代まで伝えられてきた家庭の味として地元の人々に親しまれてきた。

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 鮮度の良い銀色のサンマを、甘辛のしょうゆたれでゆっくり炊いて、仕上がりが金色になることから名付けられたという同商品。長年、継ぎ足しで使ってきた「返したれ」を先の東日本大震災の折、社員が命懸けで持ち出して、今の味につないできたことでも知られている。震災で店舗、工場ともに被災し、仮店舗・工場で営業を続けてきたが、昨年6月に新工場が完工。今回の日本橋三越への出店は首都圏での営業展開の柱となる。

 「金のさんまは、もともとは郷土料理で、豊かな三陸の海からの恵みを丁寧においしく食べたいと願った先人の知恵を預かっている。ほとんどの工程が手仕事で骨ごと軟らかくなるまでゆっくり炊いているので、小さいお子さまからご年配のお客さままで安心してお召し上がりいただける」と斉藤吉太郎さん。「取れたての魚を加工し、毎日気仙沼から運んでいる。新鮮な三陸の海の恵みを味わってほしい」と話す。

 営業時間は10時~19時。