日本橋人形町で8月6日、夏季恒例の「人形町せともの市」が始まった。主催は、蛎殻町や浜町の陶器問屋で構成する蛎浜会、せともの市実行委員会(TEL 03-3666-5666)。
仕事帰り、掘り出し物を探す客で夜までにぎわう「人形町せともの市」
江戸時代から明治、大正、昭和にかけて日本橋川と旧箱崎川に囲まれた「稲荷(とうかん)掘」周辺の人形町・蛎殻町・浜町一帯には60軒を超す陶磁器問屋が集積していた。「せともの」の町として栄えた同エリアの歴史を今に伝えるべく1954(昭和29)年から年1回、在庫処分も兼ねて行われるようになった。
今年で64回目となる同イベント。全国から陶磁器の窯元や販売店などが集まり、水天宮交差点から人形町交差点まで350メートルにわたる歩道の両側に約50店が並び、掘り出し物を探す客で夜までにぎわう。販売される品は陶磁器以外にも日本橋発祥と言われる「江戸切り子」やクリスタル、漆器などの食器類や台所用品など。
百貨店などで売られていた高級セット品の半端もの、見切り品、処分品などを中心に、市価の3~5割引きで販売する。期間中、大観音寺前では「ろくろ体験教室」(参加費1,500円)も行う。
開催時間は10時~20時。今月8日まで。