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日本橋、三重テラスで「鈴鹿墨展」 書家やアーティスト競作、墨の調合体験も

鈴鹿墨は延歴年間、三重県鈴鹿山麓で採れる肥松をたいて煤にして、膠で固めたのが始まり

鈴鹿墨は延歴年間、三重県鈴鹿山麓で採れる肥松をたいて煤にして、膠で固めたのが始まり

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 三重県の特産品「鈴鹿墨」を使った書や墨絵などの作品展示やオリジナル墨製造体験を中心としたイベント「第23回 鈴鹿墨展」が9月15日・16日、日本橋室町の三重県文化情報発信拠点「三重テラス」(中央区日本橋室町2、TEL 03-5542-1035)の2階イベントスペースで開催される。主催は鈴鹿製墨協同組合。

初の試みとして鈴鹿墨の調合体験も

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 鈴鹿墨は延歴年間、三重県鈴鹿山麓で採れる肥松(こえまつ)をたいて煤(すす)にして、膠(にかわ)で固めたのが始まり。江戸時代、礼装の家紋に使う墨染や寺子屋での書道普及で需要が急増し発達した。

 イベントはもともと鈴鹿市で行われていたが、2016年から日本橋で開催するようになった。「鈴鹿墨 進誠堂」代表の伊藤晴信(いとうはるのぶ)さんは「昨年は300人来場した。年々増えており、手応えを感じている」と意気込む。

 鈴鹿墨を使った作品展には小川啓華さんや垂井ひろしさん、渡部大語さんなど12人の書家やアーティストが参加し、約20点の作品を展示する。書道パフォーマンスや固まる前の油煙墨に好きな原材料を調合する「オリジナル墨製造体験」、固形墨や墨製品の展示販売も行う。

 「今年は『鈴鹿墨で遊ぶ』をテーマにした。アーティストらが書画の枠にとらわれず、墨色や手法など工夫を凝らし自由に表現した作品が見どころ」と伊藤さん。「来場者が好きな墨材料を選んで調合体験するのも初の試み。墨で遊んで墨の魅力を体感してもらえたら」とも。

 開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。入場・体験無料。

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