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日本橋室町で「鈴鹿墨展」 安野モヨコさんら愛用作家作品展やにぎり墨体験も

伝統工芸士の伊藤亀堂(いとうきどう)さん

伝統工芸士の伊藤亀堂(いとうきどう)さん

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 三重県の文化情報発信基地「三重テラス」(中央区日本橋室町2、TEL 03-5542-1035)2階イベントスペースで9月3日、「鈴鹿墨」体験イベント「第21回 鈴鹿墨展」が開催される。主催は鈴鹿製墨協同組合。

「鈴鹿墨を愛する作家展 in 日本橋」として14人の書家やアーティストの作品を展示

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 鈴鹿墨は奈良時代、三重県鈴鹿山麓で採れる肥松(こえまつ)をたいてできた煤(すす)を使って作られるようになったのが始まり。製墨に必要な良質な原材料や気候風土、立地などの条件に恵まれたことに加え、江戸時代に入って、家紋が武家から庶民にまで広がったことで、礼装用の墨染の需要が増えたことで発達した。

 もともと鈴鹿市で行われていた同イベント。県外での開催は今回が初めてとなる。メインとなる「鈴鹿墨を愛する作家展 in 日本橋」には安野モヨコさん、小川啓華さん、奥平将太さん、渡部大語さんなど14人の書家やアーティストが参加し、約27点の作品を展示。そのほか、うちわに文字を書く体験、固まる前の墨を成形する「にぎり墨体験」、書道パフォーマンス、固形墨や墨製品の展示販売を行う。

 「鈴鹿墨 進誠堂」社長の伊藤亀堂(いとうきどう)さんは「『衣食住に鈴鹿墨のある生活』をコンセプトに製法や材料など伝統を守りながらも、カラー墨や衣服への墨染、食用墨の開発など新しいことに積極的に取り組んでいる」と話す。「繊細で上品な墨色や美しいにじみなど、鈴鹿墨ならではの魅力を感じていただけたら」とも。

 開催時間は10時~17時。体験はすべて無料。9月4日(~16時)まで。

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