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日本橋大伝馬町で「べったら市」 宝暦年間から続く古市に人出10万人見込む

宝暦年間(1751~64年)から続く江戸の古市「べったら市」

宝暦年間(1751~64年)から続く江戸の古市「べったら市」

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 べったら漬けなどの露天が並ぶ「べったら市」が10月19日・20日、日本橋大伝馬町の宝田恵比寿神社(中央区日本橋本町3)周辺で開催される。主催は日本橋恵比寿講べったら市保存会。

日本橋大伝馬町の秋の風物詩「べったら市」

 同神社は日本橋七福神の一つで、1606(慶長11)年、江戸城拡張の折に江戸城外から集団移転した宝田村の鎮守の神として同地に祭られた。徳川家康公より拝領の恵比寿像は名匠運慶作と伝えられ、商売繁盛、家族繁栄、火防の守護神として関東一円で広く慕われている。

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 同神社が鎮座する大伝馬町かいわいは江戸城常磐御門から日光・奥州に続く街道として繊維問屋など大店が並び、当時江戸一番のにぎわいを見せていた目抜き通り。宝暦年間(1751~64年)から続くべったら市は、その大伝馬町の秋の風物詩で、例年2日間で約10万人を超える人出でにぎわう。

 10月20日に行われる「恵比寿講」は、商人にとって最大の稼ぎ時である歳末を迎えるにあたり商売繁盛を願う重要な行事。講の前日、参道に市が立ち、魚や野菜、神棚などが売られていた。中でも、麹(こうじ)をべったりと付けた浅漬け大根は甘いものが貴重な時代に人気を呼び、よく売れたことから「べったら市」と呼ばれるようになったという。街の若者が「べったらだー、べったらだー」と街ゆく女性の着物の裾に大根をつけてからかったことが「べったら」の呼び名となったという説もある。

 出店する露店は500を超え、べったら漬け以外にも、焼き鳥、お好み焼き、焼きそばなど多種多様な屋台が軒を連ねるほか、さまざまなイベントが開催される。19日は16時から近隣の児童が引く子どもみこしや山車(だし)、大みこしを繰り出し、20日は、17時から三井住友銀行人形町支店前で盆踊り大会を行う。

 地元の老舗や地元団体も多く出店し和紙の老舗「小津和紙」では紙すき体験ができるワークショップも用意。普段は予約が必要な元禄(げんろく)年間創業の仕出し料理「魚十」の「卵焼き」も予約無しで販売する。

 べったら市地域振興会の星和男さんは「今年の市は金曜日、土曜日の理想的な日程。空模様が心配だが、近隣の会社から多くの人出が期待できる。平成最後となる、宝暦年間から続く伝統の市を楽しんでほしい」と参加を呼び掛ける

 開催時間は12時~21時。