京橋創生館1階の「AGCStudio」(中央区京橋2)で、科学展示「実験する漫画展」が開催されている。運営はガラスメーカー「AGC」(千代田区)。
「ガラスは科学の原点」をテーマに展開する同展。7月からTVアニメ放送が始まった、現在週刊少年ジャンプで連載中の漫画「Dr.STONE」とのコラボ企画。同漫画の世界観をAGCのガラス素材・技術を使って表現する。
旭硝子からAGCへの社名変更を機に、2017(平成29)年10月にプロ向け商材のショールームをリニューアルして「AGCStudio」としてオープンした同スペース。これまで年数回、消費者対象のイベントを行って来たが、昨年から夏休みの子どもを対象に企画展を行っている。
「全人類が石化する」という謎の現象が起きてから数千年後の世界を舞台に、石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がる主人公の冒険譚(たん)を描く同漫画。会場には、主人公の実験場「千空のラボ」や登場キャラクター「スイカ」がかぶる「スイカの仮面」などを忠実に再現。発電実験やさまざまな機能を持つガラス素材の実験コーナーなどを設置するほか、「Dr. STONE」の複製原画約50点の展示も行う。
同スタジオの石部江館長は「科学技術を基盤に素材やソリューションを提供するAGCの方向性と『Dr.STONE』のコンセプトに共通点を感じて今回の企画を推進した。今年は少し対象年齢を上げた展示内容にしたせいか学生や若手サラリーマンの来場も多い。もちろん夏休みの自由研究にもお薦め。楽しみながら科学を身近に感じられる内容になっているので気軽にのぞいてほしい」と呼び掛ける。
開館時間は10時~18時。入場無料。8月31日まで。