日本橋人形町の複合型の飲食店「日本橋connect」(東京都中央区日本橋人形町3-7-6)で11月9日、交流イベント「人形町×ブータン~ブータン交流デー~」が開催される。主催は東京青年会議所と人形町商店街協同組合。
人形町は江戸初期から続く商業地。「旧吉原」には毎夜多くの客が押しかけ、堺町や葺屋町の芝居町には歌舞伎や人形浄瑠璃の芝居小屋が軒を連ねた。「人形町」の通り名も、当時人形遣いや人形師が多く住んでいたことに由来している。明治以降も、各町に寄席を備えた「一町一席」の街として、花街「葭町(よしちょう)」として多くの人々でにぎわいを見せた。
1908(明治41)年設立の人形町商店街協同組合は111年間続く共同組合として江戸の下町の文化を守り伝え、生業(なりわい)としての商いを現代につなげてきた。同協同組合の青年部に当たる「三水会」の山田茂会長は「人形町の商人は『商売をつなげ』、『日本文化をつなげ』、『過去から未来へ人をつなげ』ていく事を大切にしてきた。こうした街の姿勢は、歴史と伝統を重んじるブータン王国に通じるものがあると感じていた」と話す。
「今回、東京青年会議所の協力で10月25日のワンチュク国王陛下のレセプションパーティーに参加させていただいた。パーティーでは、陛下に人形町近隣の日本橋小学校と有馬小学校の子どもたちが書き込んだメッセージ交流フラッグに人形町商店街からのメッセージとはんてんをお贈りすることができた」と山田会長。「2020年のオリンピック開催時、ワンチュク国王陛下来日の際にはぜひ陛下を人形町にご招待したい。人形町の文化を体験していただきたい」と期待を寄せる。
イベントでは日本ブータン友好協会理事で早稲田大学講師の平山雄大さんによる「ブータン王国の紹介」(14時~14時30分)や、実際にブータンを訪問した学生による現地リポート報告会(14時30分~15時)、在日ブータン人を交えた「交流・歓談会」(15時~18時)を予定する。小中学生を対象とした「ブータン王国の子どもたちへお手紙を書いてみよう!」コーナーも用意する。
開催時間は14時~18時、出入り自由。参加無料。申し込みはフェイスブックページで受け付ける。