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八重洲で「木のストロー」プロジェクト発表会 訪日外国人に1000万本配布

老若男女、国籍を超えて和気あいあいと「木のストロー」づくりに挑戦

老若男女、国籍を超えて和気あいあいと「木のストロー」づくりに挑戦

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 木のストローを訪日外国人に配布する「1000万人、木のストロー」プロジェクト発表会とストロー製作体験会が1月15日、ベルサール八重洲(中央区八重洲)で行われた。主催は木造注文住宅販売を手掛ける「アキュラホーム」(新宿区)。

全国の森林から切り出される間伐材を原材料に1000万本のストロー製作を目指す

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 同社がプラスチックごみ対策と、森林保全、環境保護を目的として企画した同イベント。東京オリンピック・パラリンピック期間中に来日が予想される約1000万人の海外からの観光客を対象に、同社が開発した「木のストロー」を配布する。同ストローは、カンナ削りで発生する厚さ150ミクロンのかんなくずを中空のストロー型に巻きあげて作成したもの。昨年開催されたG20大阪サミットや関係閣僚会合で採用され話題になった。

 「世界の木材加工はサンドペーパーが主流で、カンナ削りの技術が残っているのは日本だけ。カンナ掛けで木材を薄く削る技術が、木のストローを可能にした。全国の森林から切り出される間伐材を原材料に1000万本のストロー製作を目指す」と同社社長の宮沢俊哉さん。「国立競技場前に開設する『おもてなしステーション』を拠点に、オリパラ期間中に来日する外国人におもてなしとしてプレゼントして、作り方を教えながら環境保全について考えてもらうきっかけにしたい。われわれだけでなく、さまざまな企業や団体、個人に声がけしながら進めていきたい」と話す。

 会場内では、全国の工務店から駆け付けた大工の棟梁(とうりょう)がカンナ薄削りの技を披露。削り上げたかんなくずで参加者がストロー作りに挑戦した。

 今後、同社ホームページで協力を呼び掛け、2月1日以降賛同者に製作キットを配布。出来上がったストローを回収して、検品した上で訪日外国人に配布していくという。

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