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人形町老舗弁当店がテークアウトこども食堂 自宅待機児童に100円弁当提供

100円玉を握りしめて日替わり弁当を購入する兄弟

100円玉を握りしめて日替わり弁当を購入する兄弟

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 日本橋の老舗弁当店「人形町志乃多寿司總本店」が3月13日から、「テークアウトこども食堂」を始めた。

人形町老舗弁当店がテークアウトこども食堂 自宅待機児童に100円弁当提供

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 サービスタイムに500円で販売している弁当を、中学生以下の子ども限定で、100円で提供する。「新型コロナウイルスの影響で自宅待機を余儀なくされている子どもたちに喜んでもらいたい」と、同店5代目おかみの吉益知世さんが企画した。

 1877(明治10)年創業の同店。看板商品のいなりずし「志乃多」は伝統の製法を守り続け、すべて手作りで3日かけて仕込む。開店当時から変わらない味は芝居の街人形町で観劇弁当の定番として多くの芝居ファンに愛されてきた。「しのだ」の店名は、母ぎつねが、残してきた子どもを思う歌舞伎の名作「葛(くず)の葉子別れ」の「信太のきつね」に由来するという。

 「おかずは毎日食べても飽きないようにして、栄養バランスにも配慮した。子を思う母の気持ちはきつねも人間も一緒。お弁当を通して子どもを家に残して仕事をする母親の応援ができれば」と吉益さん。「数量限定で対象はお子さま連れ、またはお子さまのみのお客さまに限らせて頂いている。おかげさまで1日30~50個売れている。赤字企画だが、子どもたちの自宅待機が続く限り、続けていきたい」と話す。

 弁当は「お寿し弁当」と「ちらしずし」の2種。価格は、大人=500円、子ども(中学生以下)=100円。

 営業時間は9時~19時。通常商品は配達(中央区=5,000円~、千代田・台東・江東・港区=1万円~ その他区=15,000円~)も行う。

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