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日本橋の「人形町今半本店」従業員がマスク生産 地元高齢者に向けて無償配布

仕事の合間にマスク製造に励む「人形町今半」従業員の皆さん

仕事の合間にマスク製造に励む「人形町今半」従業員の皆さん

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 日本橋の老舗すき焼き店「人形町今半本店」(日本橋人形町2)が布製マスクの生産を開始した。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で店舗スタッフ用のマスクが不足してきた中、もともとアパレル関係の仕事をしていたという客室スタッフの田中愛さんの提案で、マスクの社内生産が始まったという。

日本橋人形町の老舗すき焼き店が布製マスク生産 地元高齢者を中心に無償配布

 製造に当たり田中さんが自前のミシンを持ち込み、型紙や縫製手順を示した指示書を制作。原材料のさらしやゴムひもなど、マスク約3000枚分も、昔の仕事仲間のつてを使って田中さんが手配したという。

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 断裁、縫製、アイロンがけ、袋入れの各工程を、手の空いたスタッフが手伝い、試行錯誤の末に10日で約300枚の生産体制を構築した。マスクは地元の高齢者を中心に配布予定で、生産枚数に合わせて徐々に配布エリアを拡大していくという。

 「地元の町会長から人形町では年々独り暮らしのお年寄りの世帯が増えていると聞いていた。日頃から何か地元のお役に立てないかと考えていたが、外出もままならないお年寄りに不足しているマスクをお配りしたら喜んでいただけるのではないかと配布を思いついた」と同店店長の水谷さん。「マスク作りで社員のチームワークがさらに良くなった。縫製の得意な田中さんのほかにも、ミシンの故障を簡単に修理してしまう料理人さんや、アイロンがけの早い仲居さんなど、今回のような非常事態になって初めて社員それぞれの得意技が明らかになってきた」と笑顔を見せる。

 同社社長の高岡慎一郎さんは「最初は自社スタッフのためのマスク生産だったが、だんだん完成度が上がり『マスク不足でお困りのご近所にお配りしたらどうか』ということになった。マスクは可能な限り、各家庭に必要な枚数だけお配りする」と話す。「緊急事態宣言以降、お食事ご利用のお客さまの数は減っている。開店時間も短縮して営業しているが、普段できないことができるこの時間を有意義に使いたい」と話していた。

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