鉄道居酒屋「キハ」（中央区日本橋堀留町1、TEL 03-5651-5088）で6月8日、2号車（2階席）リニューアル記念の「鉄道模型ジオラマ展」が始まった。

東京アラート解除で客足も回復しつつある鉄道居酒屋「キハ」

　「カップ酒と缶詰を片手にフラッと列車旅」をテーマに2006（平成18）年12月のオープン以来、鉄道ファンや鉄道関連企業に勤める会社員などの憩いの場として親しまれている同店。

　つり革付きの1階カウンターを「1号車」、ロングシートとつり革、網棚などを配置して通勤電車内部を模した2階を「2号車」と呼び、今回は2階ベンチ席の窓をリニューアルした。「キハ駅」ホームに滑り込む電車の車窓を再現している。

　「自粛期間中も通常通り営業していたが常連客の大半がリモート勤務で、来客ゼロの日が続いた。売り上げも前年比20％を切り、苦しい思いがあったが、時間だけはたっぷりあったので2号車の改装に踏み切った」と同店オーナーで「助役」の二上登さん。「リアルなロングシート席になったので撮影やロケにも利用してほしい」と話す。

　さらに2階奥では現在、2号車リニューアル記念の鉄道ジオラマ展「第10回キハモデル王コンテスト」を開催している。毎年ジオラマ愛好家が出展しており、今年のテーマは「JK」。駅やホーム、踏切などの鉄道に関連した風景に女子高生を配置した作品7点が並ぶ。

　「ジオラマ展は毎年開催しているが、今年は自粛期間中に作りこんだのか、手の込んだ力作が多い。鉄道同好きの方もジオラマ好きの方もぜひ見に来てほしい」と二上助役。「来店客が激減し惨めな現状だが、あの手この手、打てる手は全て打って何とかコロナ禍を乗り越えたい」と話す。

　営業時間は18時～23時30分。日曜・祝日定休（土曜は不定期営業）。