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日本橋で現代アートユニット「キュンチョメ」個展 香港の民主化運動など描く

映像作品「トラを食べたハト」では黒煙の上がる路上で民主化を願い続ける香港の若者たちを描く

映像作品「トラを食べたハト」では黒煙の上がる路上で民主化を願い続ける香港の若者たちを描く

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 日本橋大伝馬町のクリエーティブスペース「NICA Nihonbashi Institute of Contemporary Arts」で7月31日、現代アートユニット「キュンチョメ」によるアート展「クチがケガレになった日、私は唾液で花を育てようと思った」が始まった。主催は一般社団法人クリエイティブクラスター(東京都中央区)。

現代アートユニット「キュンチョメ」

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 「キュンチョメ」はホンマエリさんとナブチさんの2人によって結成されたアートユニット。さまざまな人々の生き方と社会との関わりを描き出す作品で、東日本大震災以降注目を集めてきた。「あいちトリエンナーレ2019」への出展以降、初めての新作発表の個展となる今回の展示では映像作品やドローイング、インスタレーションなど16点を展示する。

 35分の映像作品「トラを食べたハト」は2018(平成30)年から2020年まで、日本と香港を往復しながら3年の年月をかけて制作。かつて旧日本軍の侵攻を受け、今は民主化を願う人々による運動が続く香港を舞台に、平和の象徴である「ハト」と武力の象徴の「トラ」をモチーフとして、侵略、民主化運動、感染症、旧日本軍の亡霊とその末裔(まつえい)としての自分など、さまざまなイメージを交差させながら作者の祈りと決意を描く。

 主催者でクリエイティブクラスター代表の岡田智博さんは「キュンチョメにとって香港の運動や今も続くコロナ禍、オリンピックなど日本に渦巻く空気も、全てがつながっていて、呪いのように自身の中に存在している」と話す。「今回の展示では、その呪いを祈りへと変換する行為としての作品制作をキュンチョメは、『自分でつくる、自分のためのワクチン』と呼んでいる。その行為が鑑賞者にとってのワクチンにもなり得ることを作者は願っている」と話す。

 開催時間は15時~21時(土曜、日曜、祝日は13時~)。火曜、水曜休館。入場料は500円(18歳未満無料)。8月30日まで。

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