日本橋の複合商業施設「コレド室町3」8階の「日本橋ライフサイエンスハブ」(中央区室町1)で1月16日、医療従事者を対象としたイベント「想いよ届け!フラワーブーケトス」が開催された。主催は医師や薬剤師などで構成する「医療会フラワーブーケイベント事務局」。
コロナ禍で、普段の行動に加え結婚式や節目の祝い事など特別な機会や人との交流を制限されてきた医療従事者を花の力で応援しようと開いた同イベント。生花の香りが満ちた会場には、事前に応募した医療従事者やその家族、友人など約30人が集まり、ほとんどが初めてというフラワーブーケ作りに挑戦した。
イベントは、生花をアレンジして「フラワーブーケ」を作る第1部と、完成したブーケをメッセージを添えて大切な相手に渡す「ブーケトス」の第2部で構成。第1部でブーケ作りを指導した「フラワーショップkoyanagi」(船橋市)店主の小柳尚也さんは「コロナ禍で大変な環境にある医療従事者には花の力で元気になってもらいたい。こういう時期だからこそ『花のある暮らし』にも目を向けてほしい」と話していた。
第2部のブーケトスでは、翌週パートナーの両親に初めて婚約のあいさつをするというカップルなど希望した3組が日頃の感謝を述べながら互いにブーケを交換。参加者から大きな拍手を浴びていた。
事務局の池田孝太さんは「普段、恥ずかしくてなかなか伝えられない思いや、人生の節目の特別なメッセージを、フラワーブーケを通して形にし、大切な人への思いに代えて手渡す機会を用意した。イベントが医療従事者だけでなく多くの方に人の温かさを改めて実感してもらうきっかけになれば」と話していた。