東京駅八重洲の「YANMAR TOKYO」(中央区八重洲2)に1月13日、ヤンマーホールディングス(大阪府)が体験型ギャラリーや直営レストランなど計6店舗をオープンした。
同ビルは地下1階でJR東京駅、東京ミッドタウン八重洲、ヤエチカと直結する地下3階・地上14階建て、延べ床面積約2万2000平方メートルの複合施設。地下1階から地上2階の全3フロアにわたり、施設コンセプトの「HANASAKA」をテーマに、「人と未来と、お米の新たな可能性を咲かせる」さまざまな店舗をそろえた。
1912(明治45)年創業の同社は、「A SUSTAINABLE FUTURE~テクノロジーで、新しい豊かさへ~」をコンセプトに掲げ、次の100年へ向けて持続可能な社会の実現を目指している。新店を通じ、日本の食文化であるコメや、日本を支える一次産業の農業に着目し、新規就農者の支援につながる取り組みや食料生産に関する情報などを発信する。
地下1階の「HANASAKA STAND(ハナサカ スタンド)」は、「HANASAKA」を体現する人やその活動を映像や展示物で紹介するほか、コメとノリにこだわったのり弁当のテイクアウト店「海苔(のり)弁八重八」を出店。1階の「ヤンマー米ギャラリー」では、自分の性格をコメの品種にひも付けて診断できる「お米の性格診断」、コメ作りの際の問題と解決方法を見つけるゲーム「お米づくりの知恵」、世界各地のコメ料理の作り方や豆知識を見ることができるタッチパネルコンテンツ「お米の料理MAP」など、大人と子どもが楽しみながら学び、「コメと農業の未来」について考えるきっかけを提供する。
ヤンマーではこのほか、さまざまなコメ品種の中から「自分に合った米」を紹介する店「KOME-SHIN(米心)」や、「日本酒」「酒米」「米粉」などコメ消費の新たな可能性を追求した日本酒アイスクリーム専門店「SAKEICE Tokyo Shop(サケアイス トーキョーショップ」などを通じ、あらゆる角度からコメの魅力を発信する。
2階の複合店舗「YANMAR MARCH? TOKYO(ヤンマーマルシェトーキョー)」では、コメを楽しむイタリアンレストラン「ASTERISCO(アステリスコ)」、「ANA X」が企画・運営を手がける、日本全国の特産品を期間ごとに特集する「地域の魅力を旅するお店。TOCHI-DOCHI(トチドチ)」を展開する。
1月13日は8階で新店オープンを記念して「HANASAKAお花見ウィークエンド」が開催された。来館者たちは「一足早いお花見気分を暖かい室内で味わえてよかった」などと話していた。
吹き抜けの天井構造を生かした地下1階のイベントスペース「HANASAKA SQUARE」では今後、来街者に向けて地域一体型のコミュニティーイベントなどを開く予定という。