「東京建物」本社（中央区八重洲1）で4月18日、マイボトル対応コーヒーベンダーを活用して紙コップなどのゴミ廃棄削減を目指す実証実験が始まった。

社員約300人に真空断熱マイボトルを配布

　東京建物、サーモス、パナソニック、味の素AGF、アペックスの5社が主体となり行う同実験。期間中、東京建物の社員約300人にサーモス社製の真空断熱マイボトルを配布し、同社7階のオフィスフロア中央にはアペックス社製のマイボトル対応型コーヒーベンダーを設置。パナソニックが独自開発した自動高速洗浄機でマイボトルを繰り返し洗浄する。ベンダーでは、コーヒー、紅茶、ウーロン茶を販売。豆と茶葉は味の素AGFとアペックスが提供する。　

　東京建物では、専用のICタグで洗浄機の利用状況をモニタリングし、アンケートで社員の使い勝手を確認する。オフィスでの紙コップやペットボトルの廃棄削減を目指し、同時に新たな事業としての可能性を検証するという。

　「東京建物」実験担当者の阿部里紗子さんは「真空断熱のマイボトルは保温性が高いため午前中に入れたコーヒーが夕方まで温かいと社員の評判も上々。自分で洗浄することで社員の環境への意識も高まる。本社ビル7階から排出される紙コップごみの量は年間約3万8800杯分、 ペットボトルは年間約1万8213本に上る。マイボトル利用を通して、紙コップ、ペットボトルなど廃棄物削減で循環型社会の推進に貢献したい」と話す。

　実証実験は5月20日まで。