日本橋の滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」(中央区日本橋2)2階のレストラン「近江牛もりしま 寛閑観(かんかんかん)」で7月1日、地元食材をふんだんに使った夏季限定メニューの提供が始まった。
7月1日が「びわ湖の日」であることにちなんだ同フェア。提供するのは「琵琶湖の宝石」と称される「ビワマス」の刺し身を使った「天然びわます御膳」(3,300円)、琵琶湖に生息する湖魚の存在を広く発信しようと選出した「琵琶湖八珍」を使った小鉢、焼きさばで作った煮汁でそうめんをゆでる「焼き鯖(さば)そうめん」などを含むメニューのほか、通常メニュー「近江牛ステーキセット」(1万450円)など。「ここ滋賀」統括マネジャーでレストラン店長の北川真也さんによると、近江牛は「日本三大和牛」の中でも霜降り度合いが高いため、口に入れた時のとろけるようなうまみと肉質のやわらかさが特徴だという。
9月下旬まで期間限定の「飲み放題つき近江牛冷しゃぶしゃぶプラン」(8,000円)は、「近江牛冷しゃぶ」「近江牛ローストビーフ」「近江牛コロッケ」「とんちゃん焼きのから揚げ」「牛寿(す)し 焼霜仕立て」「長浜名物 鯖そうめん」のセット。冷しゃぶを2通りに変更が可能で、「近江牛ガーリックサイコロステーキ(赤身)」に変えた「近江牛ステーキプラン」(1万1,000円)、「近江牛ガーリックサイコロステーキプラン」(7,980円)がある。
飲み放題のドリンクメニューは、1階ショップでも人気という滋賀県のクラフトビール「TWO RABBITS」「長浜浪漫(ロマン)ビール」、地酒やワイン、ハイボールなど。ほかに山路酒造(滋賀県長浜市)の桑酒を使った「桑酒モヒート」(700円)や、長濱蒸溜(じょうりゅう)所(同)アマハガンNo.1のハイボールに県産サンショウを利かせた「滋賀の山椒(さんしょう)ハイボール」(850円)を用意する。
「焼き鯖そうめん」は6月の限定メニューだったが、好評を受け提供を延長した。近隣に勤める金沢県出身の客が「焼き鯖そうめんは金沢の味でもある。ここで食べられてうれしい」と食べに通ったといい、北川さんは「若狭から京都にサバを運んだ『鯖街道』が北陸金沢まで続いていたことが分かる逸話」と話す。「滋賀の味を日本橋から全国に伝えたいのはもちろん、他県とのつながりを感じられることもうれしいし、ささやかな交流が滋賀県を訪れるきっかけになれば」とも。
滋賀県知事公室広報課の平野里子さんは「環境先進県であり、全国に先駆けて湖の環境保全活動を進める滋賀県は、必要な量だけを漁獲する伝統的な漁業や、環境保全型の農業など、水源林保存のため多様な活動に取り組み、琵琶湖と共生する食文化を築いている」と話す。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分(土曜・日曜・祝日は15時30分まで)、ディナー=17時~22時(同21時まで)。