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日本橋で「橋洗い」 地元有志1800人がデッキブラシ片手に

日本橋の南北から消防車が一斉放水

日本橋の南北から消防車が一斉放水

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 「第52回名橋『日本橋』橋洗い」が7月28日、日本橋で行われた。主催は「名橋日本橋保存会」(中央区日本橋室町1)。

日本橋で恒例「橋洗い」 炎天下、地元民や勤労者がデッキブラシ片手にゴシゴシ

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 東海道、中山道、甲州街道、日光街道、奥州街道の五街道の始点で、日本国道路の起点となる重要文化財「日本橋」の美化保存のため1971(昭和46)年から地元有志が年に一度、橋を洗う同イベント。橋の上には地元企業や町会から就労者や家族連れなど約1800人が集合した。

 オープニングセレモニーには、今秋中央区と共に歴史イベントを開催する演出家の宮本亜門さんが侍姿の役者らと共に出席した。宮本さんは「自分は銀座生まれの銀座育ちだが、母の実家が日本橋人形町にあり日本橋はしょっちゅう渡っていた。2040年には上空の高速道路も取れると聞いているのでそれまで元気でいたい」と話す。

 セレモニーは全国各地から取り寄せた「銘水」で橋中央の「日本国道路元標」を洗う「名水合わせ」で終了した。その後、3台の大型散水車が散水を行い、待ち構えていた参加者が橋の南北から一斉に橋洗いを行った。

 同保存会によると、洗浄水には雨水などをろ過した再生水を活用しているほか、2005年から環境に配慮して合成洗剤ではなく合成界面活性剤無添加の洗剤を使っているという。参加者たちは炎天下の中、デッキブラシを片手に、法被、サンダルばきでびしょぬれになりながら橋洗いに励んでいた。

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