「東京エキマチ合唱団 東京駅110周年記念クリスマスコンサート」が12月4日、東京駅八重洲口グランルーフ大階段で開催された。
1914(大正3)年12月20日に開業した同駅の「開業110周年」を記念した同イベント。駅員や東京駅で働く従業員が結成した「東京エキマチ合唱団」とゴスペル合唱団「The Voices of Japan」を合わせ約100人がクリスマスの衣装でコンサートを行った。
オープニングでは、ゲストでシンガー・ソングライターのchayさんが「あなたに恋をしてみました」と同コンサートオリジナル曲「Happy Birthday to Tokyo Station」を披露。chayさんは「東京駅で歌うのは感慨深い。全国ツアーを通して何度も八重洲口を利用してきた。皆さんとこの瞬間を共有できてうれしい」と話していた。
コンサート中盤で、JR東日本東京駅長の百瀬孝さんは「このコンサートは東京駅で働く駅員や各企業の従業員が、利用者への感謝の気持ちを込めて企画した。110年は通過点と考え、伝統を守りながらこの先も愛される駅でありたい」とあいさつ。「今月の21日、22日にも社員が企画したイベントを行う。記念イベント期間に足を運んでもらえれば」と呼びかけた。
もう一人の東京駅長でJR東海の和知勝之さんは「東海道新幹線は開業60周年。開業当初は1時間当たり2本の運行で、現在は17本に増えた。延べ70億人ものお客さまに利用してもらった。ますます利用される駅であり続けたい」と話した。
100人は山下達郎さんの楽曲「クリスマスイブ」「JOIFULJOIFUL」などのクリスマスソングを熱唱。八重洲口の大階段脇のコンコースを行き交う客も足を止め聴き入っていた。楽曲「クリスマスイブ」に関連して、和知駅長は「この曲は、1989(平成元)年に放映されたJR東海新幹線のコマーシャルで、遠距離恋愛を描いていた。今年はJRを利用して『会いに行くクリスマス』を楽しんでもらいたい」と呼びかける。