日本橋小学校(中央区日本橋人形町1)で10月16日、跡見学園女子大学の学生による「べったら市紙芝居」が行われた。
「楽しみながら学習することで、次世代に継承してきたい。」と保存会の濱田会長
同大マネジメント学部の芝原脩次ゼミと、べったら市保存会、べったら漬け製造販売会社「東京にいたか屋」(日本橋浜町3)が昨年5月に立ち上げた産学連携活動「べったらプロジェクト」の一環。同プロジェクトは、今月19日・20日に開催される「日本橋べったら市」をPRする。
今年は新たな試みとして、日本橋地域の子どもたちに向けた学習プログラムを展開。べったら市の来場者数や出店数を題材にした算数や、300年に及ぶ同市の歴史から文字を学ぶ国語などユニークな授業を行っている。
当日は、同ゼミの3・4年生4人が手作りの紙芝居とオリジナルキャラクター「べったらー」のハンドパペットを使い、べったら市の歴史をひもとくストーリーを披露。同小3年生の児童51人が参加した。
「子どもたちが楽しみながら学習することで、次世代にべったら市を継承してきたい。べったら市を支える人や守る人がいることを子どもたちが知ってくれてうれしい」と同保存会の濱田捷利会長。紙芝居を披露した大学生からは「緊張した。(紙芝居は)試行錯誤だったが、伝わってホッとした。子どもたちが素直でとても楽しかった」と笑顔を見せた。児童からは「べったら市を守る会があるなんて知らなかった。19日が楽しみ」との声も。
同ゼミは、べったら市でもブースを設け、小学生を対象にしたスタンプラリーなどのイベントを開く。