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旧大伝馬町「べったら市」で初の盆踊り大会-地元カフェ窓口になり公開練習会も

練習会場となる十思スクエア

練習会場となる十思スクエア

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 宝田恵比寿神社とその周辺(中央区日本橋本町3丁目)で10月19日・20日、「べったら市」が開催される。これに先立ち、小伝馬町の複合施設「十思スクエア」(中央区日本橋小伝馬町5)では、同9日・13日に同市に向けた盆踊り練習会が開かれる。

「祭りも踊りも次世代に引き継いでほしい」

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 べったら市は、宝田恵比寿神社(日本橋本町3)付近で江戸中期から400年以上続く伝統行事。毎年10月20日の商売繁盛を願う祭り「恵比寿講」の前日、神社の門前に市が立ち、供え物の魚や野菜、神棚などが売られるようになったのが起源で、年末商戦に向けた最初の市に位置付けられる。今年も、例年通り10月19日・20日に開催。期間中、浅漬け大根の「べったら漬け」を中心に約500件の露店が立ち並び、19日には、みこしや山車が練り歩く。

 今年は20日に、「べったら音頭」「日本橋音頭」「小伝馬町音頭」などの地域の盆踊りを守り継承することを狙い、400年の歴史で初の試みとして盆踊り大会を開く。これに向け、地域のシニアクラブが中心となって練習会を開催。幅広い層が気楽に参加できるようにと、人形町のカフェ「オムチャントーン」(日本橋富沢町4、TEL 03-6206-2626)がPRの窓口を買って出た。

 「オープンな練習会だが、地元の関係者との人脈がなければ参加しにくいのが実情。若い世代にも抵抗感なく参加してもらおうと窓口をつくった」と同店で料理教室を開く料理家で、今回の窓口担当となる風間章子さん。「参加者同士が仲良くなることで、べったら市本番でも踊りに参加しやすくなるのでは」と期待を込める。

 大会当日は、CDも担当した歌手のさこみちよさんによる歌唱をバックに踊る一幕も用意。先着100人には恵比寿神社の手拭いやべったら漬けを進呈するなど、参加者を募る。「本町通りは、江戸城の正門だった常盤橋門に通じる歴史ある通り。それを通行止めにし、盆踊りを盛大に行う。祭りも踊りも、ぜひ若い世代に引き継いでいってほしい」と「べったら市保存会」会長の濱田捷利さん。

 練習会の開催時間は、9日=19時~21時、13日=13時~15時。参加無料。事前予約制。希望者には浴衣の着付けも行う。予約は電話(TEL 080-5439-2667)で受け付ける。

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