神田・日本橋地域で5月9日、神田祭が始まった。
神田明神(千代田区)で行われる同祭りは、山王祭、深川祭と並ぶ江戸三大祭りの一つ。江戸時代、幕府の保護を受け、江戸城内に祭礼行列が練り込んで将軍に上覧したことから、「天下祭」と称されてきた。現在では2年に一度、山王祭と交代で開催されているが、前回は東日本大震災により中止となったため、今年は4年ぶりの復活となった。
11日の神幸祭では、大国、えびす、平将門のみこしが平安装束をまとった人々とともに神社を出発し、日本橋、秋葉原を行進。途中、山車(だし)や武家行列なども加わって盛大なにぎわいを見せた。翌12日には多くの町みこしが各地区を巡行しながら神社に練り込み、威勢よく祭りを盛り上げた。
15日には神社の巫女(みこ)による「浦安の舞」が披露される例大祭が開催され、幕を閉じる。