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日本橋の老舗紙商と芸大が「紙本絵画展」-和紙と絵画の相性研究成果発表

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 紙製品の製造販売を手掛ける老舗「小津商店」(中央区日本橋本町3、TEL 03-3662-1884)が東京芸術大学(台東区)との共同研究成果を発表する「紙本(しほん)絵画展」が5月9日、同大美術館陳列館で始まった。

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 同社は2007年、絵画用紙としての和紙と古来の紙製造技術存続を目的に、同大と共同研究を始めた。同研究では、「越後門出和紙」(新潟県)や「小川細川紙」(埼玉県)、「伊勢和紙」(三重県)など、さまざまな地域の伝統和紙を比較することで、使い手の立場となる作家が、絵画用紙の風合いや発色具合について製造者に提案。研究を通じ、強度がありしなやかな「石洲和紙」(島根県)が日本画に適していることが証明されるなど、成果が見られた。

 同社の和紙に描いた絵画を発表する同展は研究開始以来、毎年開催。創業360周年を迎える今年は、これまでの研究を総括する位置付けでもある。同大日本画第2研究室の梅原幸雄教授のほか、教員6人、大学院生7人が参加した。11日には、出品者によるギャラリートークも予定(14時~15時)。

 開催時間は10時~17時(最終日は15時まで)。入館無料。今月18日まで。 

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