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大伝馬町に古書店併設のギャラリー「CAUTION」-神宮前から移転

書籍をフックにしてアートへの興味喚起を図る

書籍をフックにしてアートへの興味喚起を図る

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 日本橋大伝馬町のアートスペース「Creative Hub 131」(中央区日本橋大伝馬町)1階に3月18日、コンテンポラリーアートを取り扱うギャラリー「Gallery CAUTION」がオープンした。

コンテンポラリーアートの展示のほか蔵書の一部を企画に合わせて販売する

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 店主の浜田宏司さんは、建築設計士として働きながら、趣味でアート作品や関連書籍をコレクションしてきたが、アート購入者が集うイベントなどに参加するうち、「自分は企画側が向いている」と感じるようになった。以降、舞台の設計・演出、イベントのスペースデザインなどに携わり、アートに関わる仕事の実績を積む。2009年、韓国テグのアートフェアに参加したことがきっかけとなり、東アジアのアートのマーケットに深く関わるようになった。自身のギャラリーは2011年、神宮前にオープンしている。

 「この5年間で韓国のアートシーンはすごく進んだ。日本で10年以上かかることができたのでは」と浜田さん。「欧米のアートマーケットはコマーシャルありきで、もうかるもの、高く売れるものが評価されがちだが、文化的成長期にある東アジアのアートマーケットでは違う道を模索できるはず」と「東アジア固有の価値観」の構築を目指す。その上で、「東アジアの現代アートマーケットにおいて先進的な立場にあり、現代アートに対する理解も深い日本にあるこのギャラリーでは、来てくれる皆さんに新しい価値観を人対人のコミュニケーションを通して伝えてきたい」と語る。

 店舗面積は約50平方メートル。通りに面した展示エリアの奥には古書販売スペースを設け、4000冊に及ぶ浜田さんの蔵書の一部を企画に合わせて展示販売する。「日本橋が神田の古本街と徒歩圏内というロケーションだったことは移転の決め手の一つ」と、書籍をフックにしてアートへの興味喚起を図るのが狙い。

 8月には、横浜トリエンナーレの企画に連動した、日本・中国・韓国の作家によるグループ展「日本橋大茶会(仮称)」などの開催を予定する。

 営業時間は、月曜~金曜=12時~19時、土曜・日曜・祝日=13時~18時。月曜定休。

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