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日本橋本町で「裸でもぐる海女」写真展-93歳水中写真家が50年前に撮影

「美しき海女」大崎映晋写真展

「美しき海女」大崎映晋写真展

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 JR新日本橋駅近くのギャラリー「KAMIYA ART」(中央区日本橋本町3、TEL 03-3231-2886)で1月24日、裸で潜る海女(あま)を写した写真展「美しき海女」が始まった。

「大濱紙(おおはまし)」の老舗「かみ屋」が運営するギャラリー「KAMIYA ART」

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  現代では海女はウエットスーツを着用するのが一般的だが、昭和30年代でもふんどしと命綱だけで海に潜る海女の姿は、長崎県対馬や石川県舳倉(へぐら)島など、限られた場所でしか見られなかったという。同展では、「伝説の水中カメラマン」と呼ばれる大崎映晋(えいし)さん(93)が長年撮りためた数万点の水中写真の中から、裸の海女を被写体にした作品30点を選んだ。大四つ切り(279 x 356ミリ)サイズのバライタ紙にプリントし、展示する。

  1938(昭和13)年から水中写真家としての活動を続ける大崎さんは、国内外の映画の水中撮影を手掛け、「南極・北極以外のすべての海を潜った」ダイバーとして知られる。1976(昭和51)年に人類で初めて水深100メートルの素潜りの記録を作ったジャック・マイヨールさんとも長きにわたり親交があった。撮影活動の中、大崎さんは身一つで一家の暮らしを守る海女らと出会い、海女村に息づく文化に魅せられた。昨年出版した自身のフォト・エッセー「海女のいる風景」(自由国民社)では、「水中で見る海女たちの、この世のものとは思えない人魚のような美しさ」と表現する。

  同展は、同ギャラリーを運営する「大濱紙(おおはまし)」の老舗「かみ屋」(日本橋本町3)のオーナー・北見音丸さんが大崎さんと出会ったことから企画された。「大崎さんの作品の中で海女の写真はごく一部。朝ドラなどで注目度が上がった海女の写真をきっかけに広く認知を高め、多くの人が大崎さんの偉大な作品に触れるきっかけになれば」と北見さん。25日には大崎さんも来場(13時~)し、作品の解説に当たる。

 開館時間は、月曜~金曜=11時~19時、土曜・日曜=13時~19時。2月5日まで。

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