日本橋高島屋で9月10日、「用の美とこころ 民藝展」が開催される。
1925(大正14)年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳宗悦は、陶芸家の濱田庄司や河井寛次郎らと共に無名の職人たちが作った民衆的工芸品を「民藝」と名付けた。収集した民藝品1万数千点を展示・販売した「現代日本民藝展覧會」が同店で開催されてから、今年でちょうど80年になるという。
同展では柳や河井の提唱を受けて民藝を実践していった型絵染の人間国宝 芹沢銈介や池田三四郎の松本民藝家具、柳の本流を今なお受け継ぐ各地の工房の品々を一堂に集めて展示・販売し80年の歴史を振り返る。
8階ホールでは「生誕120年記念、デザイナー芹沢銈介の世界展」も併催。「世界展」では、第1部「デザイナー芹沢銈介~多彩な造形表現」と第2部「芹沢銈介の目~収集した世界各国の美術・工芸品」の2部構成で、その美意識と感性に迫る。
「民藝展」の開催時間は10時~20時(最終日は18時まで)。入場無料。「芹沢銈介の世界展」は10時~19時30分(最終日は17時30分まで)。入場料は、一般=800円、大学・高校生=600円、中学生以下無料。今月23日まで。