日本橋と京橋をつなぐ中央通りで10月26日、「日本橋・京橋まつり」が行われた。主催は地元企業や店舗などで運営される日本橋・京橋まつり実行委員会。
今年で42回目を迎える同祭。地元の諸団体・官公署関係団体に加え、江戸から全国へつながる五街道の起点である日本橋にちなみ、全国各地のゆるキャラ46体や伝統的な祭り・踊り13団体が集結。京橋をスタート地点に日本橋を目指す「大江戸活粋パレード」では、中央通りを総勢3000人が練り歩いた。
警視庁の女性白バイ隊や騎馬隊、消防庁の音楽隊を先頭に、中央区長やミス中央らを乗せた人力車、地元中学校の吹奏楽部などが行進。続いて、人形町のキャラクター「下町KING人之助」をはじめ、奈良県の「せんとくん」、島根県の「しまねっこ」、群馬県の「ぐんまちゃん」など全国各地のゆるキャラが諸国友好使節団として参加。来春の北陸新幹線金沢開業を記念して、石川県の「ひゃくまんさん」をはじめとする同県内のゆるキャラ16体も登場した。
「大トリ」には、消えた伝統芸能といわれる山代温泉の田楽に現代アレンジを加えた「山代大田楽」や、加賀藩の大名火消し加賀鳶(とび)がルーツの無形民俗文化財「梯子(はしご)登り演技」、重さ1トンのキリコを担ぐ「能登キリコ祭り」が登場し、パレードに華を添えた。
榮太樓總本鋪の西河岸地蔵尊通では「諸国往来市」が開かれ、地元企業や各地の名産品を販売する地方自治体のブースなどが出店し、お国自慢の郷土料理などを披露。10月23日に新社殿が再建された福徳神社では、日本橋北詰商店会が江戸時代の富くじ興行を再現した「福徳市 富くじ」の抽選会を実施し、多くの見物客でにぎわった。