日本橋浜町の防災船着き場で11月3日、「浜町グランピング・ラウンジ」&「防災船着場の有効活用を考える座談会」が行われた。主催は日本橋水辺実行チーム #boat(ハッシュボート)。
「グランピング」は、グラマラス・キャンピングの略で、砂漠やジャングルのような広大なアウトドアに豪華な空間を作り出し、ローカルフードや歴史文化に触れながらその場所を楽しむキャンピングスタイルの事。会場には地元飲食店のブースやラウンジ風のスペースを設け、くつろいだ雰囲気の中で座談会が行われた。
2020年の東京オリンピックに向けて水都東京の貴重な天然資源である隅田川の水辺を住民の生活や観光・産業にどう活用していくか、都や区の担当者や議員らが個人の立場で参加し地元団体メンバーや水運事業者などの参加者と明るい中にも真剣な意見交換がなされ、「聖火ランナーを船で運べないか」「一般人がカヌーで通勤できないか」など、独創的なアイデアが飛び交った。
「中央区まるごとミュージアム2014」の一環として企画した同イベントは今回、浜町防災船着き場で初めての純粋民間利用事例となった。「1回目は小さなイベントだが、こうした実績を積み重ねていく事が大切」と主催者の新野圭二郎さん。「今後定期的に開催していければ」とも。
座談会の終了後参加者は、用意された観光船に乗り込み、オリンピック各施設の建設予定地を巡るナイトクルージングを楽しんだ。