
江戸の「涼の知恵」を現代に伝える夏イベント「ECO EDO 日本橋 2025 ~五感で楽しむ、江戸の涼~」が7月11日、日本橋・八重洲・京橋エリアで始まった。主催は一般社団法人日本橋室町エリアマネジメントと名橋「日本橋」保存会。
今年で17回目となる同イベント。地域の企業・商店が連携し、「涼を感じる」「江戸文化を楽しむ」「持続可能な暮らしを考える」をテーマに多彩なコンテンツを用意する。
期間中、エリア内では約160店が夏限定の「ecoedoメニュー」を展開。見た目も涼やかなスイーツやドリンク、納涼グッズなど、五感で楽しめるラインアップがそろう。福徳神社から福徳の森へ続く小径では約250個の江戸風鈴がトンネル状に並ぶ「森の風鈴小径」が出現。色とりどりの風鈴が揺れ、心地よい音色が通行人を出迎え、夜間にはライトアップも行われ、幻想的な空間を演出していた。
「COREDO室町テラス」大屋根広場では「日本橋かき氷フェスティバル2025」が開かれ、日本橋の「日本橋氷菓店」、沖縄の「氷ヲ刻メ」、奈良の「てのべたかだや」など全国の有名店が一堂に集まり、個性豊かなかき氷を販売する。各地から集まったキッチンカーには、目当てのかき氷を求めて近隣の会社員や来街客が行列を作っていた。
通り沿いでは日本古来の涼の知恵「打ち水」体験も行う。「晴れたら打ち水!日本橋」と題して防災備蓄水を有効活用し、来街者が自由にひしゃくで水をまくことができる。
連動企画として街歩きの装いとしても人気の浴衣を気軽に楽しめる「日本橋ゆかたステーション」を設置。同ステーションではゆかたのレンタルや着付けを行うほか、着崩れした浴衣の「整え」にも対応する。8月6日~8日は、企業や百貨店のワーカーが浴衣で勤務する「ゆかたワークデイ」も行う。
開催時間は10時~20時 8月11日まで。