JR東京駅丸の内南口の「JPタワー」(千代田区丸の内2)内に3月21日、商業施設「KITTE(キッテ)」がオープンした。
旧東京中央郵便局局舎の一部を残し伝統と新しさが調和するよう設計されたJPタワーは、昨年5月31日に竣工。7月17日には東京中央郵便局とゆうちょ銀行本店がオープンしていた。
同施設は、日本郵便が運営する初の商業施設として、地下1階から地上6階に開業。「切手」と「来て」を掛け合わせ、「多くの人に来てもらいたい」という思いから名付けられた。
施設面積は9400平方メートル。内装デザインは、建築家の隈研吾さんが手掛けた。木材や瓦、織物、和紙などの伝統素材を使い、1階アトリウムのガラス天井は折り紙をイメージするなど、日本の心地よさや奥深さを表現する。
グルメ、雑貨、ファッションなど「Feel JAPAN(フィール ジャパン)」をコンセプトに、7フロアに98店をラインアップ。東京駅と直結する地下1階には「全国ご当地銘品フロア」を設け、名古屋名物のみそカツ専門店「矢場とん」、横浜名物のシューマイ専門店「崎陽軒」、新潟の和洋菓子店「新潟 大阪屋」、金沢の和菓子店「落雁諸江屋」などが出店。みそ汁専門店「美噌元(みそげん)」やフリーズドライ食品のアンテナショップ「アマノ フリーズドライステーション」などの新コンセプトショップも。
1階には、アサヒビール「スーパードライ」のオフィシャルバー「BEER & SPICE SUPER“DRY”」や日本橋の老舗「千疋屋総本店」フルーツパーラーなどが出店。2~4階にはファッションブランドや生活雑貨、ビューティーサロン、5・6階にはレストランが入る。
4階には旧東京中央郵便局長室を復元し、6階には1500平方メートルの屋上庭園「KITTEガーデン」を設けた。観光・ビジネス情報センター「東京シティアイ」、東京大学とコラボしたアートと科学のミュージアム「インターメディアテク(IMT)」、国際会議にも対応する「ホール&カンファレンス」とも隣接する。
「全国の御当地銘品やファッション・雑貨、地元で愛される老舗の味など『日本の良さ』を体感に、是非お越しください。」とPR担当の木村理沙さん。今後、東京駅前の新たなランドマークとして期待される。