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東京駅全面開業で「東京ステーションホテル」復活-レストラン・バー10店も

利用者を迎え入れる藤崎斉総支配人(左)と澤田博司日本ホテル社長(右)

利用者を迎え入れる藤崎斉総支配人(左)と澤田博司日本ホテル社長(右)

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 東京駅丸の内駅舎内に10月3日、東京ステーションホテルが再び開業した。

97年の歴史が息づく東京ステーションホテル

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 同駅舎は5年以上の保存・復元工事を終え、今月1日に全面開業。施設のほぼすべてが国の重要文化財の中に位置する同ホテルは駅舎創建の翌年に開業し、今年で97年の歴史を数える。「伝統が息づく、ここにしかないOMOTENASHI」をコンセプトに、この先の100年に向けて再び輝き始めた。

 延べ床面積は2万800平方メートル。内装は、ヨーロピアン・クラシックを基調に、英国のインテリアデザイン会社「Richmond International」が手掛けた。3つの宴会場、フィットネス&スパ、ビジネスセンターを備え、客室はツイン86室、ダブル64室の全150室。宿泊者には、駅舎中央最上部の大屋根裏部分に位置する専用ゲストラウンジ「アトリウム」で朝食を提供する。宿泊料は3万30円(サービス料込み、宿泊税別)~。

 館内には10のレストランとバーもオープンする。2階南側に位置するメーンダイニング「ブラン ルージュ」はホテルの歴史や精神を継承しつつ、古典を現代的に洗練させたフレンチを提供。総料理長の石原雅弘シェフは2008年の洞爺湖サミットでも料理長として活躍した経歴を持ち、同ホテルでのウエディング料理も取り仕切る。席数は70席。ランチは3,600円~、ディナーは8,000円~のプリフィクスメニューを用意する(サービス料別)。

 日本料理「青柳」が手掛ける「すし 青柳」も同じく2階南側に位置。地下1階中央側には、外資系ラグジュアリーホテルの料理長を歴任した齋藤章雄さんによる日本料理店「丸の内一丁目 しち十二候」、ミシュラン1つ星店「センス」から独立した高瀬健一シェフによる中国料理店「Cantonese『燕』KEN TAKASE」、麻布十番の焼き鳥店「焼鳥 瀬尾」、四ツ谷のイタリアンワインバー「エノテカノリオーオ」が出店する。

 そのほか、1階中央側には、高い天井と大きな縦長窓を備えたヨーロピアン・クラシックテーストの「ロビーラウンジ」、南ドーム内2階には創業480年の老舗和菓子店「とらや」が新たなコンセプトで展開する喫茶・物販店「TORAYA TOKYO」を配置。2階南側には、カフェ&バー「カメリア」がオープンし、休館前にあったレストラン「ばら」の人気メニューだったビーフシチューなどの洋食を充実させる。

 オーセンティックバー「オーク」も2階南側に復活。名バーテンダーとして50年以上、同ホテルの歴史を築き上げてきた杉本壽さんが再びシェーカーを振る。人気の高いオリジナルカクテル「東京駅」も健在だ。

 駅舎は1日夜からライトアップされており、同ホテルの開業で丸の内側の人波はさらに増しそうだ。

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