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日本橋タカシマヤで復興祈念「熊本城」展 全国からの応援に、くまモン最敬礼

全国からの応援に、最敬礼するくまモン。左は浦島郁夫熊本県知事

全国からの応援に、最敬礼するくまモン。左は浦島郁夫熊本県知事

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 日本橋タカシマヤ8階ホール(中央区日本橋2、TEL 03-3211-4111)で4月12日、「熊本復興祈念展~熊本城と加藤清正・細川家ゆかりの品々」が始まった。主催はNHKプロモーションなど。

加藤清正、細川家の甲冑や絵図、書状など貴重な資料を展示

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 戦国大名・加藤清正が築いた熊本城。1877(明治10)年の西南戦争では1万4000人の薩摩軍の攻撃を52日間耐え抜いた難攻不落の名城として知られている。熊本市の中心の丘上にそびえる姿は、市民の心のよりどころとして多くの人々に愛されてきたが、昨年4月14日と16日に発災した熊本地震と度重なる余震の中で大きな被害を受けた。

 同展では、加藤清正、細川家の甲冑(かっちゅう)や絵図、書状など貴重な資料や西南戦争前の古写真など約70点を展示する。さらに熊本城の修復に向けた取り組みをビデオや模型で案内。「奇跡の一本石垣」と呼ばれる角部分の石垣のみで、辛うじて支えられている「飯田丸五階櫓(やぐら)」の補強工事の様子など貴重な映像も公開する。

 12日に行われた開会式には、熊本県の浦島郁夫知事やPRキャラクター「くまモン」、熊本出身の書道家武田双雲さんらが登壇。浦島知事が「震災から1年目。現在も全国から多くの支援を頂いている。昨年だけで『くまモン』の関連商品の売り上げも1,280億円を記録し、全国の皆さまの熱い思いに180万人の熊本県民を代表して心からお礼を申し上げたい」と謝辞を述べると、横でくまモンが最敬礼。浦島知事は「熊本にお越しいただき観光を楽しんでもらうのが一番のボランティア」とアピールした。

 同展のタイトルを揮毫(きごう)した武田さんは「子どものころから当たり前のように熊本城があったが、この震災でその存在の大きさを改めて痛感した。心のどこかで被災した熊本城を直視することを避けていたが、今回が現実に向き合ういい機会かも」と話していた。

 開館時間は10時30分~19時(最終日は17時30分まで)。入館料は一般=800円、大学・高校生=600円、中学生以下無料。今月24日まで。入場料収入は「熊本城災害復旧支援金」として熊本市に全額寄付される。

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