日本橋本町のインキュベーションスペース「Clipニホンバシ」(中央区日本橋室町3)で10月5日、「TEDxNihonbashi新メンバー募集 説明会」が行われた。
仕事では学べない体験を期待して参加したという畠山航さん(右)と饒邊幹(よへんもとき)さん(左)
TEDはテクノロジー、エンターテインメント、デザインが一体となって未来を形作るというコンセプトで1984年にアメリカで生まれた非営利団体。当初、身内のサロン的集まりとして始まったが、講演会の動画をインターネット上で無料配信するようになり、その名が広く知られるようになった。TEDxは同団体のライセンスを得て、TEDの精神である「広める価値のあるアイデア」を共有するために世界170カ国で生まれているコミュニティー。日本国内でもこれまでに70を超える地域・教育機関などで開催されており、およそ年一度の割合でカンファレンスを各地で開催しているという。
会場には、近隣で働くサラリーマンやOL、学生など約30人が参加し、「TEDxNihonbashi」内で広報やプロモーション、運営など各セクションのリーダーの話に聞き入っていた。
参加者の一人で丸の内の商社で働く畠山鉱さんは「TEDxを通じて会社では磨けないスキルアップができれば」と意欲を見せる。参加者の饒邊幹(よへんもとき)さんは「職場以外のコミュニティーを通じて、仕事では学べない体験を期待している」と話す。
メンバーはボランティアとして活動に参加することになり、それぞれの特技を生かして、各セクションのプロフェッショナルとして役割を果たしていく。日本橋では2018年初旬のカンファレンス開催に向けて準備段階に入り、メンバー募集は11月末まで続けるという。
「TEDxNihonbashi」発起人の一人で各地のTEDxの立ち上げにかかわってきた鈴木祐介さんは「2週に1回の全体ミーティングなど、全く負担が無いと言えばうそになる。カンファレンス直前は、かなり忙殺されるが、職場では体験できない達成感やスキルアップが期待できるのも事実。募集にあたり、応募者全員と面接して、その辺はきっちりとお伝えする。日本橋は、年齢や職業が他エリアのTEDxに比べて多種多様で面白い」と話す。
「将来的にTEDxを通じて世界に日本文化の発信をしていきたい。江戸文化発祥の地で、五街道の始まりの日本橋の立ち上げは、全国各地で展開していく上で良いひな型になるのでは」と期待を寄せる。
申し込みはホームページなどで受け付ける。