日本橋室町「福徳の森」周辺で10月21日・22日、在京薬業団体によるOTC医薬品普及啓発イベント「よく知って、正しく使おうOTC医薬品」が開かれた。主催は日本一般用医薬品連合会と、東京薬事協会、東京生薬協会、東京都薬剤師会、東京都医薬品登録販売者協会。
毎年10月の「くすりと健康の週間」に合わせて開く同イベント。日常の予防・健康管理の大切さとともに、OTC医薬品の正しい知識や使い方などを発信する。
例年、新宿駅・西口広場で開催され、約20万人の動員をしてきたが、10年の節目となる今年は、昨年秋に「薬祖神社」のある「福徳の森」のお膝元である「薬の町・日本橋」で新たなスタートとなった。
会場は「福徳の森」を第1会場、東京メトロ銀座線・三越前駅近くの「江戸桜通り地下歩道」を第2会場とし、メーカー27社が主力商品を紹介したほか、体験イベントや個人向けの「お薬相談コーナー」などを展開。セルフメディケーションの重要性を啓発した。
東京生薬協会専務理事の末次大作さんは「日本では、医療費が財政を圧迫し続けていることが長らく問題になっている。日ごろから健康管理と病気予防をして、軽い医療は医者にかからず、薬局などでOTC医薬品を購入して治す『セルフメディケーション』の意識づけが必要」と話す。
「江戸時代から続く薬種商が今も多く残る薬の町・日本橋は、新宿の時よりも、足を止めてしっかり薬の説明を聞いてからサンプルを受け取ってくれる人が多かった。薬のことをよく知って自分に合う薬を見つけてほしい」とも。