日本橋三越本店(中央区日本橋1、TEL 03-3241-3311)新館7階ギャラリーで2月21日、「華道歴35周年 假屋崎省吾の世界展」が始まった。
繊細かつ大胆な作風と独特の色彩感覚で国際的にも高い評価を受けているという華道家の假屋崎省吾さん。俳優の美輪明宏さんからは「美をつむぎだす手を持つ人」と評され、国内外で日本の伝統文化の普及活動に務めている。同展では「華道歴35年の歩みとこれからのKariyazakiスタイル」をテーマに、花、器、空間の3つの出合いから新たな「美」を生み出す假屋崎さんの創作の軌跡をたどる。
近年は、着物、ガラス器、ファッション雑貨などのデザインやプロデュースを手掛けるなど、幅広い分野で活動の場を広げているという假屋崎さん。花と建物のコラボ展「歴史的建築物に挑む」シリーズでは、「松山城」(愛媛県松山市)、「名古屋城 本丸御殿」(愛知県名古屋市)など日本各地の建築物を花で彩るなど、地域活性化に取り組んでいる。
21日に行われたオープニングイベントには、假屋崎さんのキャラクター「カーリーちゃん」も応援に駆け付け、假屋崎さん、浅賀誠日本橋三越本店長の3人でテープカットを行った。「父が本館1階中央ホールの『天女の像』設置に携わり、妹が同店への勤務経験があるなど、日本橋三越本店とは縁が深い」と話す假屋崎さん。会場では、ほぼ毎日、自ら来場者を出迎え、トークショーやデモンストレーション、サイン会を開くという。
期間中、各フロアでは「自分開花」を合言葉に五感で春を感じる「花々祭」を展開する。フラワーアーティスト、篠崎恵美さんデザイン監修の5種類の「フラワーバッジ」を各フロアのスタイリストが着用し来店客をもてなすという。
開催時間は10時~18時30分(最終日は10時30分~17時30分)。入場料は、一般・大学生=800円、中・高校生=600円、小学生以下無料。3月5日まで。